ウシの脚の筋肉は巨体を支えているため,強靭である。
ウシの首周りの筋肉も何度もお辞儀をするため,強靭である。
ウシの背骨周りの筋肉は動きが少ないため,脆弱である


頸部背側筋群である「ネック」や肘・膝関節末梢の筋群である「スネ」は固いため,煮込み料理として利用される。

胸最長筋である「サーロイン」や大腰筋である「テンダーロイン」は柔らかいため,ステーキとして利用される。


ウシは頚椎だけが前弯している。

ヒトは出生時,脊椎は全体的に後弯している。生後4ヶ月に頚椎が前弯して首がすわり,生後11ヶ月に腰椎が前弯してつかまり立ちをする。

生理的弯曲は頚椎と腰椎は前弯し胸椎は後弯しているが,歳を重ねて背骨周りの筋肉が低下するとねこ背になり重心が前に移る。

前に倒れないためにO脚となり膝関節内側に痛みを生じ,下腿三頭筋と固有背筋群が収縮し足がつり,腰が張る,前を向いて歩くために頸部背側筋群が収縮し頸が凝る。


固有背筋群を棘筋群・半棘筋群・回旋筋群・多裂筋群からなる内側筋群と,最長筋群・腸肋筋群からなる外側筋群に分類した時,頭側では内側筋群は発達し外側筋群は未発達であり,尾側では外側筋群は発達し内側筋群は未発達である。


固有背筋群の筋力が低下すると重心が前に移る。円背の人が前を向いて歩く時,頚椎の内側筋群は固く,腰椎の外側筋群は柔らかい.「ご飯を食べてすぐに寝るとウシになるよ」と言われたが,食べてばかりで運動しないと本当にウシになってしまうかもしれない。